ヴェストワンカップ【WEST ONE CUP】西日本最大級メジャー麻雀大会 ベストワンカップ

(ヴェストワンカップ/ベストワンカップ)

第2回WESTONECUP自戦記 サイコロ太郎

今年も昨年に引き続き決勝の舞台に立つことが出来ました。
前年3位シードを頂き、準々決勝(ベスト48)からの参戦ですが、決勝までの道程はけして楽なものではありませんでした。

準々決勝(ベスト48)
翌日の準決勝から前年チャンプの田内プロ@協会が出てきます。前年の決勝で悔しい思いをさせられ、またプライベートでも親交があり、同じ会社の同僚でもある田内プロにこのヴェストワンの舞台で再び相まみえたい。そのためにもここは必ず通過するぞと意気込んで参戦しました。
トッププロも多く、豪華な顔ぶれの戦い。必死に戦い、最終戦をほぼトップ条件で迎えます。
最終戦オーラス。親トップ目松井プロ@μ33,600点、北家2着堀P@協会32,900点、南家3着私31,200点。6順目にこの手牌
五五13557①西西白白南
苦しい手牌ですが、手をこまねいて見ているわけにはいきません。絶対にオリてはいけない局。テンパイは絶対条件です。この時ポン材は全てポンしトイトイ白を目指すつもりでした。
次順ツモ①。山にいると思って残していた①が重なり七対子イーシャンテン。待ちごろの南を残し打7。すぐに出る一枚目の西に迷ったのですが声が出ず。
この西を鳴いた方が良いのかどうかは今も判断できません。しかし結果七対子をテンパイし、松井プロのリーチを受けた堀プロの南対子落としを捉えトップ条件をクリアすることが出来ました。ツイてましたね、完全に。

準決勝(ベスト16)
麻雀は選択のゲームですが、この日は選択が裏目に出まくりました。
4回戦の配信卓オーラス、ドラ② マンガン出アガリで3着からトップに上がる状況。
四五②②②⑥⑦45778南南
ドラ暗刻・役牌トイツの超チャンス手になりました。牌効率では2度受けを嫌ってソーズに手をかけるのが良いと思いますが、場況的にソーズが良く見え、また上家の忍田プロ@μがマンズに染めていたため、三六は鳴かしてもらえないと判断し、マンズ落としを選択しました。
結果三六をツモり、⑧が捨てられ、アガリを逃してしまいます。
最悪の選択の裏目引きに加え、熱くなったわけではありませんが、形テンで明らかに押し過ぎる判断ミス。忍田プロに放銃して痛恨のラス落ちしてしまいました。
この4回戦のトップ→ラスになる選択裏目に加えいくつもの選択が裏目にでてしまいました。他の方が打っていれば10万点分くらいは私より加点出来ていたのではないでしょうか。最終戦までは本当に酷い出来でした。
最終戦
同卓者は西村さん+105.4p、堀慎吾プロ+101.3p、私+13.5p、加藤さん+8.4p
西村さんとはトップラスに31,900点差、堀プロとはトップラスに27,800点差と絶望的な条件ですが、どちらか一人を捲れれば卓内2位となり、別卓状況次第で決勝進出の可能性が出てきますので奇跡を目指して打つだけです。そして奇跡は起こりました。
堀プロを2100点分上回り、別卓では卓内1位の田内プロがトップを取ってくれたため他の方のポイントが伸びず、4位で決勝に進むことができました!バカヅキですね。完全に。

決勝
決勝戦の自戦記ということなので、決勝のことをメインに書くべきなんでしょうが、正直触れたくもありません笑。
準々決勝・準決勝と実力以上にツイた反動なのか、1回戦開局からリーチ裏3に放銃するなどツイていませんでした。

1回戦は当然一番マークしている田内pが、あっさりとトップを取り開局8,000点放銃の私はそのままズルズルとラスを押し付けられてしまいます。

2回戦、オーラスにラス濃厚の点数状況になってしまいます(汗)。トップ目は最も警戒している田内p。なんでいつも彼は点数を持っているのだ!
自分のラスはしょうがない、どうせ優勝を争う相手は田内pなのだから、自分の順位を上げるのも田内pの順位を下げるのも同じ(植田さん・西村さんを舐めているわけではありませんが、田内pの実力を散々思い知らされているし、勝手にライバルだと思っているのでご容赦ください)。田内pと2連続トップラスは大分優勝への道が遠くなると考えた私は、親の連チャンを歓迎し、植田さん西村さんのどちらかに田内pを捲って欲しいと思い、西村さんからのマンガンを見逃し、田内pからの直撃もしくは親の連荘を狙いました。
結果親は連荘し、植田さんか西村さんが田内pを捲ってくれたら良いなと考えていたのですが、田内pがあっさりアガりきり、マンガンを見逃すリスクまで犯したにもかかわらず、2連続で田内pにトップラスを決められる結果になってしまいました。

3回戦は3着。やっとラスから抜け出ました笑!ですが全5回戦で4-4-3着ではほぼ終わりました。

4回戦、まだ完全には諦めてはいません。役満を田内pから直どりしたり、役満を2回アガれたりしたらまだ望み0ではありません。
その時、配牌9種の手牌が入りました。ダメ元で国士に向かいます。そして余り無しで場1の白待ちでテンパイ。絶好の待ちに思えたこの国士無双テンパイ。後から聞いた話によると山に3枚生きていたそうです。
しかし結果は・・・。
テンパイ直後にツモ切った⑦にロンの声。
(1233456677789)
ダマのメンチンにリンパイで突き刺さってしまいました。
さすがにここで投了です。

5回戦は20万点トップ条件。さすがに早々に諦めました。優勝争いはほぼ田内pと西村さんに絞られ、二人は着順勝負。
勝負は最後までもつれました。オーラス5200ツモ・8000出アガリ条件で追いかける西村さんがピンフドラ1を先制リーチ、ツモれば逆転。

牌の巡りが選んだのは・・・田内p!!!
流局し、親の田内pが伏せて今年のヴェストワンは幕を閉じました。
流局した後に王牌をあらためると、西村さんの待ちである3・6ソ-が3枚も!
田内pをよく知っているので言えるのですが、本当に彼は麻雀に愛されているなと思いました。そして彼は本当に誰よりも麻雀を愛しているし、もし麻雀の神様がいるのなら、その神様の心をわし掴むだけの鍛錬をしていますし、素晴らしい人間性を兼ね備えています。

2年続けて田内pに完敗して、本当に悔しいです。
が、田内君おめでとう!
私を負かすのは田内君であって欲しいと思っています。
だけど次は私が勝つ!
勝手にライバル視していますがお互い切磋琢磨して、この大会の趣旨でもある関西麻雀界の活性化に微力ながら尽力したいですね♪
いつも仲良くしてくれてありがとう。そして心からおめでとう!
2年前から言い続けてるけど、競技麻雀関西ナンバー1は田内pだよ。

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