第7回ヴェストワンカップ 自戦記
RMU所属の内田幸雄と申します 。
この度は自戦記を書かせていただける機会をくださいましてありがとうございます。
この場をお借りして、決勝までの戦いを振り返ります。
昨年第6回のヴェストワンカップにて第4位の成績を収め、本大会はベスト48のシードをいただき、本戦2日目からの出場となりました。
今明かしますと、この一ヶ月は眠ることもままならず、食事も喉を通らず、体重が7kgほど減ってしまっていました。そんな中で大阪に出向きました。今年は絶対に優勝をしようという意気込みを持って・・・。
【2022年5月29日 本戦2日目・ベスト48】
Cブロック
この日は16人中5人が勝ち抜けでした。戦う前の気持ちとしては、順位取りを丁寧に行い、無理な勝負は避けて安全に行こうという気持ちで臨みました。
しかし、着順は4回戦までで2343。▲68.7pとなりました。
このとき考えたのは、
・5回戦は70,000点のトップ条件であり、
・6回戦は卓内トップか、2着の条件になるだろう、と。
気持ちは不思議と落ち着いていて、腹をくくっていました。
5回戦は、70,000点取れなければ敗退となるため、前のめりに進めました。先制リーチに回って向かっていき、2,000オール、4,000オール、6,000オールとアガリを決めることができ、終わってみれば75,400点のトップとなりました。
続く6回戦は、条件戦となりました。
自卓が
諌山隆平プロ(最高位戦) +77.2p
徳岡明信プロ(最高位戦) +44.9p
下石戟プロ(協会) +19.1p
内田幸雄(RMU) +6.7p
ここで考えたのは、私が下石さんより1着順上、徳岡さんより2着順上になろうと考えました。諌山さんは既にポイントを持っているため、無理な勝負はしてこないだろうと予想しました。
展開がうまくいき、私は49,700点のトップとなってベスト48を通過しました。
【2022年6月4日 ベスト16】
今回は16人中4人が通過となります。メンバーはアマチュアの強豪と各団体のトップクラス、タイトルホルダーとなりました。
6回戦の勝負なので、やや辛いときでも辛抱すれば必ず勝機は来るはず、と信じて臨みました。
配信卓である1回戦。
松本吉弘プロ(協会)、矢島亨プロ(協会)、夏月美勇プロ(協会)との戦い。
南1局、私の親番にて、国士無双を聴牌する夏月プロをリーチ・ピンフ・ドラ1の5,800点でかわしました。
南2局、
(親)矢島 58,300、松本26,200、夏月6,200 内田29,300
12巡目でタンヤオ・ピンフ・イーペーコーを聴牌しました。
三三六六七七八八③④345 ドラ西
松本さんとの差を広げ、2着を確実にしようと思い、ダマテンを選択しました。
聴牌した順目に下家の矢島さんより⑤が切られ、3,900点のアガリ。
この半荘は2着となりました
解説の小林剛プロから「内田のこのダマテン、卓回しが光った半荘だった」という評価をいただき嬉しくなりました。
この冷静な判断が随所でできた一日となりました。
勝負どころの4回戦と5回戦を共にトップを取ることができ、有利な持ちポイントで6回戦を迎え、2年連続で、決勝へ進めることになりました。
【2022年6月5日 決勝】
着順は43343となりました。
配信されましたとおり、リーチを打ってもダマテンに構えてみても上手くいきませんでした。
昨年の決勝と同じように、一方的に負けてしまいました。ヴェストワンカップの優勝は私にとって大きな壁となりました。
残念ではありますが、これが今現在の実力です。またこれから一年間特訓してヴェストワンカップの舞台に戻ってきたいと思います。
最後になりますが、
主催・運営の麻雀普及委員会の皆様、
協力麻雀プロ団体の皆様、
マツオカ株式会社様や雀サクッ様など協力団体・企業の皆様、
アマチュアの強豪の皆様、
普段私に接してくださる皆様に心より感謝いたします。
本当にありがとうございました。