ヴェストワンカップは私にとっては「見る大会」でした。
過去に予選に参加したこともありますが、準決勝からの配信はリアルタイムで見たい!!
最近実況のお仕事をさせていただける機会も増えましたが、東京のトッププロの実況は本当にすごい!!と思います。
見知った選手だけが出場する配信ではなく、今日初めて見る選手が多く参加するヴェストワンカップ。
トッププロがどんな実況解説をするのか楽しみでしょうがありません。
昨年決勝はすごい勉強になり何回も視聴していました。
また過去には見学に行ったこともあります。
その時には最高位戦の高橋樹里プロと一緒に多井プロや小林プロと撮影もさせてもらいました。
初めて多くの有名プロと交流することができてすごい興奮していたこともあり、ヴェストワンカップは非常に思い入れのある大会です。
ワンチャン私にも実況で声はかからないかな?なんて夢のような事も考えていたのですが、残念ながらそんな事はありませんでした。
唯一参加したブッキング青葉予選を通過して本戦に進出!!
本戦に出場するからには、いろんな人と一杯打ちたい!!
そのためには1つでも上に勝ち上がらなければと意気込んで迎えた本戦初日。
ミスも少なく打てていたと思ったら4回戦目でラスをひきましたが5回戦6回戦連続トップで2日目に通過!!
本戦2日目は4回戦5回戦で連続ラスとなりギリギリ9位で6回戦へ進出しましたが、大トップで条件クリア!!
ベスト16進出となりました。
本戦2日間私はすみっこでひっそりとしてました。
Mリーガーやトッププロとの対局なんて麻雀だけで精一杯です。
本当はみんなが話している輪の中に行きたいと思う気持ちもありましたが、とにかくしっかり麻雀を打つ!!と決めていたのでそれに集中していました。
決して人見知りだからじゃありませんから!!
ベスト16に進出すると応援の数が増えました。
確かに本戦では1/160ですが1/16ですよ!!
現実的な数字になり、お客さんや先輩後輩からの応援も増えてきました。
嬉しいです。嬉しいんですけど私プレッシャーに弱いんです!!
1回戦はいきなりの配信卓。
松本プロ 矢島プロ 内田プロとの対局!!
これは事前に発表されており、数日間お腹の痛い日を過ごしました。
放送を見られた方にはご存じだと思いますが唯一の見せ場が国士無双テンパイ・・・
いきなりのラススタートは自分の未熟さを痛感させられました。
一番の不安だった配信を終えて吹っ切れたのかわかりませんが2回戦でトップをとりプラスに戻してからは耐えて耐えて2着を獲り続け最終戦へ進みます。
配信卓ではなかったのですが、ここで渋川プロと内田プロとの争い。
確実に通過するなら卓内トップになりたいのですが道中は渋川プロがトップ目でポイントを持っている内田プロが2着目。
オーラスの親を持ってくることができ、祈る様に配牌を見ましたが・・・
南4局0本場は残り2巡でテンパイ。1本場は最終ツモでテンパイ。
ツモの噛み合わなさに本当に泣きそうになりました。
2本場でようやく門前テンパイ。この時点で渋川プロをマクっています。リーチ棒を出してもまだ私の方が上。
何回も何回も計算しました。ツモアガリや裏ドラ次第では卓内トップになります。
別卓9位の太田さんが三倍満をアガる声が聞こえました。
卓内2位でもいけるかな?それで通過できなかったら嫌だな。内田プロをマクるには・・・
麻雀って考える事がいっぱいありますよね。
もう心身ともにへとへとになりました。
結果は・・・4位で決勝進出しました。渋川プロとは300点差です。
あの【見る大会】で私が決勝卓へ進出となったのです。
もういろいろな感情が溢れてきたのですが、まだまだ明日があります。
決勝は関西女流スプリントという大会で経験はありますが、応援の数が違いました。
多くの人にラインやtwitterで応援をいただきました。心強いのですがプレッシャーも倍増です。
私のお腹が落ち着くのはいつになるのでしょうか?
東1局に「リーチ」という事ができました。まずはこれで一安心です。
大丈夫普段通り打てていると自分に言い聞かせます。
南場の親番でトップ目に立ったのですが、それ以降は太田さんの攻めに対して受けるのが精いっぱいでした。
2回戦 3回戦とラスを引いてしまいましたがそれ以上に太田さんに3連勝されたのは非常に厳しかったです。
4回戦にトップを獲りましたが、太田さん以外は全員マイナス。
結果太田さんの優勝で幕を閉じました。
振り返ると下手なところもいっぱいありました。
他の人ならどうしていたのかな?と思うところもいっぱいあります。
今回の私は非常に恵まれていました。
麻雀もそうなのですが、ショートコーナー担当として先輩の角谷ヨウスケプロ、後輩の冬月ゆきのプロが会場に常駐していたのです。
この2人の存在は何度も折れそうになった私の心の大きな支えとなりました。
またこの場に立てるように頑張ろう!!
最後に、主催の麻雀普及委員会様、協賛企業の皆様、運営配信の皆様に御礼申し上げます。
ありがとうございました!!
日本プロ麻雀協会 夏月美勇