勝った。
2年越しで戻ってきたヴェストワン決勝。
あの時は80%勝ってたオーラスにハネツモ条件満たされ、田内時代スタートの引き立て役になっちまった。
全然思い出したくない。
しかし今、目の前のこの形
45三四四五六③④⑤ ツモ七 ポン⑧
必死でアガりに向かっている板川の手にスピードは感じられない。
ふっふっふっ。
これは100%やでーっ!
いや、少し巻き戻すとこの形
45三四四六③④⑤⑦ ツモ五 ポン⑧
ここに五をツモる
オーラス、板川との2着順条件を満たしてこのリャンシャンテンに極上のツモ。
10種受け入れの最高イーシャンテン。
ふっふっふっ。
これは90%もろたでーっ!
その2分後。
ツモ、興奮するわけでもなく、いつものあの板川のくぐもった声。
リーチツモタンヤオのカン七。
俺が聴牌入れてから9の対子落とししてたのに!
そのあと北の手出しもしてたのにっ!
で、負けました。
王手まで、自分なりに最高の過程を積み重ねて辿り着いたつもりになってたけど、逆王手一発で負けるこの繰り返されたパターン。
そもそも、今大会、私めっちゃツイとりました。
本戦初日、80,000点トップ含む4連勝でジャンプアップ。
本戦2日目、3着スタートも、そこから1→2→1→2でまたもやジャンプアップ。
一週挟んで迎えた準決勝、11900点持ち4着スタート、2回戦はラス前までトップだったが多井、小松に順番に捲られてって30400点持ち3着。
からい、なんだかすごく負けそうな雰囲気…
一旦外出して、普段食べないオムライスおにぎりみたいなんと、ジャイアントフランクをコンビニ裏で貪り食う。
全然食べたくないけど。
気分転換に。
そしたら、あーら不思議。
85900点トップのあとに、4.5回戦もトップを取ってまたもやジャンプアップで決勝進出を決めたのでありました。
同じくかなりマイナスから10万点を超えるトップで滑り込んで来たチャンプ田内。
強さは折り紙つき、レジェンド一歩手前板川。
アマチュアながら競技麻雀経験豊富な小松。
決勝は、相手に不足無しといった顔ぶれに。
1回戦。
3人が激しくアガり合う中、全然参加できずラス。
しかも、決勝始まる前から明らかに意識せざるを得ない田内相手に、オーラスリーチ合戦で白単騎と⑧単騎で捲り合い、そして負けた私。
田内はツモ条件を満たして逆転トップ。不穏な空気。
2回戦。
静かな東場が終わり南一局親番友添。
コバゴーさんをして「こんな仕掛け、いやアガり形観たことない、すごい」
と言わしめたやつ。
ニニ四七八②④④⑦⑧78北
から7巡目に二をポン。
すぐに⑨をチー、そしてまたすぐに九をチー。
板川からリーチの入った11巡目に9でロン。
田内からの差し込み気味とは言え、めっちゃ気持ちええ1500+1000で連荘。
2100オールなどもあり、ここはトップ!
3回戦。
変幻自在に打ち回し、オーラスもつれながらもアガりトップ。
①①④④⑥ニ七7中中東北西
みたいなところから、2巡目の⑤をチー。
7に8をくっつけ、中を暗刻にし、④に⑥と⑧を引いてから⑤を引いて聴牌。
①①④⑤⑥78
で9を田内から出アガりトップ。
正直、この時に今回は勝ったかもなと思いました。
4回戦。
それでもやはり怖いチャンプ田内が次から次へと小松に吸い込まれていく。
そしてラス前には親の板川の7700にも吸い込まれていく。
オーラス、板川が執念のペン⑦をツモって2着に滑り込んだのはすごく嫌な感じやったが、このラスで田内は実質ゲームセット。
条件的には、板川60%、僕が30%、小松10%くらいか。
そして運命の5回戦。
もうこれは書きたくないっす正直。
色々な偶然、幸運が重なり、逆転条件整ってオーラス。
そして、王手をかけるクイタン聴牌も果たしたけれど、そして僕は両面でライバル板川はカンチャンやったけど、それも負け。
ただただ、悲しかった。
俺の仕掛けは素晴らしかったのに。
仕掛けながらも、それでも振込めっちゃ少なかったのに。
5回戦中、3回トップ取ったのに。
とにかく、”のに”ばかり登場するこの第3回ヴェストワンカップだったんすよね。
カッコ悪いけど。
言い訳しても仕方ないけど。
それでもまた来年これに出るし、G1タイトル獲るのはトッププロに必須の条件なので、まあまた明日から試合が始まるんだなと。
とにかくその単純なことに納得してしまう変さでした。
2017年入った時に立てた今年の麻雀目標2つ。
「G1タイトルの決勝進出」と「B1リーグ昇級」
1つはまず果たしたし、今年終わった時に笑ってられるよう頑張ります。
今年も、自戦記かかせてくれてありがとー!