ヴェストワンカップ【WEST ONE CUP】西日本最大級メジャー麻雀大会 ベストワンカップ

(ヴェストワンカップ/ベストワンカップ)

第7回WESTONECUP自戦記【北原 駿介】

みなさん、はじめまして。最高位戦の北原駿介です。
初めての自戦記という事で、3局ほど抜粋して打牌の意図をお伝えします!

■3半荘目 東1局0本場 ドラ九
太田に2連勝された3半荘目。
太田に厳しくというよりは、優勝する為に自身がトップを獲るという気持ちで望んだ半荘でした。

北家 4巡目で下記の形

2巡目に私が切った東を親の太田がポン。手牌はそこそこでリーチを打てる可能性はあるが、親の太田に満貫をあがられると、優勝がかなり遠のいてしまう。

直前に太田は手中から八萬を切っており河からは速度を感じる。
ドラ表示牌に1枚、自身で2枚、太田の河に1枚。自身から4枚見える八に思考を巡らす。

状況を整理すると
① 太田の手に七八九というメンツはない
② ダブ東をポンした時に5pより八が価値が高かった。

②から、(A)八が手牌の関連牌もしくは(B)打点の為にくっつき候補で持っていた。の大きく2パターンが推測できる。

また八九九と持っていたなら、ポン出しの5pと八の切り順が逆になる事が多そうである。(八九に九引きや六八九九等は勿論あるが)

以上のことから太田の仕掛けは『速度感はかなりあるが、2900点のケースが多い。』

そう考えて4巡目以降は絞りよりも攻撃に意識を置いて手牌を進めた。
実際の太田の手牌はこちら

八は六六八からの関連牌であった。
この後ツモに恵まれ、リーチドラ1の2600点を夏月からロンあがり。(裏ドラ東)

■3半荘目 東4局0本場 ドラ4s
34600点持ちのトップ目で迎えた親番。ここで絶好のチャンス手を貰う。

ダブ東、トイトイ、三色同刻まで見える。
ダブ東から仕掛けられることが1番嬉しいが、ポンできる牌は全てポンしようと心に決めた後に1sを切り出す。
ダブ東からポンできて以下の形

南、白、発、9p、五、が打牌候補だろうか。
両面ターツがあれば役牌を大事に5800や7700の手を狙って行くつもりだったが、2900の加点でもかなり半荘トップが近づく事と、トイトイになるなら役牌より9pや南の方が上がりやすいという判断で、白、発と切り出した。ダブ東と役牌を仕掛けて何も出なくなり、ドラを持っている本手の人だけと愚形残りでぶつかるのも嫌と考えた。

思惑通り1枚切れの南を重ね、ツモにも恵まれ7巡目にこの聴牌。

満貫から七ツモで倍満まである大チャンス手
河は大人しく、総合トップの太田の仕掛けには七も南も通りそうに見える。
太田が二副露して前に出る。本戦から何度か同卓したが、勝負所でキチンと前に出るのが太田の強みである。

そして12巡目。
『ロン』
声の主は太田で内田から2000点の和了。この局がこの日の命運を分けたように感じる。

■4半荘目 南1局1本場 ドラ六
この局の主役は内田。
内田の大三元が他家からどう見えていたかを書きたい。

1pポン、中ポン
ピンズは河に多めに切り出されており、最終手出しが一。

トイトイやドラの六が暗刻のケースが本線のように感じる。
字牌は危ないと考えているが、大三元には見えていなかった。
8巡目に親番である私はこの形

ドラもない愚形残りの手だが、優勝を考えると絶対に下りない親番。
東のポンテンを取れる形にしたいが、一が最終手出しに三、五、と2種切り出すのは危険なこと。
東がお互い手の中で対子の可能性がそこそこあること。
そういった思考で九の対子落としを選択。
13巡目にこの形

内田が四と南をツモ切りしており、太田は完全に対応している模様。
四チーを考えると3sを切って東で和了できる形にしたいが、内田の河に字牌が高い。四に少考も無かったことから萬子の下ブロックが無い可能性も出てきており、東がお互いに対子の可能性が前述よりもかなり高いと感じました。(南が切られたこともあり)

なのでここでもポンテンが取れない打7sを選択。
この後カン四を引きリーチ、カン4sで4800を夏月からロンあがり。(裏ドラ八)

ポンテンを取れる選択にしていればあがれなかった手牌。
南がツモ切られるまでは發をツモっても切っていたような気もする。

以上が特に思考を伝えたいと感じた3局でした。
今回大舞台で5半荘も対局出来たことはとても良い経験になりました。
非常に悔しいですが、この経験を活かしてこれからも頑張ります。引き続き応援よろしくお願いします!!

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