ヴェストワンカップ【WEST ONE CUP】西日本最大級メジャー麻雀大会 ベストワンカップ

(ヴェストワンカップ/ベストワンカップ)

2024WESTONECUP自戦記【真田 槐】

真田槐プロ 自戦記

今年2月に初のタイトル
「第22期雀竜位」
を獲得し、それをきっかけに麻雀プロとしての歩幅が大きくなるのを感じていた。そんな中での今大会、東京から3時間掛けて参加することもあり2冠への気合い充分に臨んだ。
とは言え、200人を大きく超える本戦からの出場。決勝までの道程は決して楽なものでは無かった。ベスト16の最終戦では2着と100点差のトップ。オーラス、ライバルのリーチツモ和了。裏が1枚でも乗っていたら、決勝の場に私は居なかった。
そんな幸運もあっての決勝進出、追い風を感じていたのもあり最高の精神状態で挑むことが出来た。初戦は開局から12000点を和了る上々の滑り出しで+62.8Pの大トップ発進。
2回戦、3回戦とトップ取れそうで惜しくもの連続2着を引くも、トータルスコア的には2位と80P離した首位で残すは2戦。次の4回戦目で優勝を決めようと意気込んだものの、流石にそれを許してくれる相手では無かった。痛恨のラスを背負わされて、最終戦は松本プロ、塩澤プロとの着順勝負に持ち込まれてしまった。本当に苦しかった、圧倒的に勝っているところから追い詰められる苦しみを2月に味わったばかりだと言うのに、麻雀の神様はこうも試練を与え続けてくるのだろうか。
(分かったよ、もう一度乗り越えてやるよ)
そう心に誓った最終戦、迎えた東4局親番
トップ目の松本プロに13400点差をつけられた3着目。
是が非でもこの親番で加点したい。そう思った矢先、無情にも松本プロからリーチの声が。
本当にこの男は手を緩めてくれない。今に知ったことでは無いが本当に手強い。

ここでリーチに引く選択肢は無い。4-7sが薄くなってきたこともあり、中筋になった5sを切るか、自己都合で両無筋の6mを切るか。
……絶対に間違えられない。
松本プロの3巡目の8mが後押しして、覚悟の6m押しを選択。
これが無事通過してホッとしたのも束の間、塩澤プロからもリーチが掛かる。もう時間が無い。10巡目、祈りを込めてツモった牌は7m

直前に下石プロが5sを通していたこともあり、シャンポンで追いかけリーチ。絶対に勝ちたいという想いから自然と発声にも力が入っていたと思う。
この時点で自分の和了牌はたった1枚しか山にいなかったのだが、決着はすぐに着いた。塩澤プロから放たれた東で12000点の和了。

これが結果的にこの決勝戦の決定打となった。
オーラス松本プロ渾身の逆転優勝リーチが入るも無事流局。
これにより第9回ヴェストワンカップの栄冠を手にすることが出来ました!
素直に嬉しいと思うと共に、多くの強者がひしめき合った今大会でよく自分が優勝出来たなと感慨深い思いになりました。
このタイトルを獲れたことを誇りに今後も麻雀人生を歩み続けていきます。
今回応援して下さった沢山の方々、同卓した方々、この大会の運営に携わった方々、本当にありがとうございました

WEST ONE CUP